“on the tip of my tongue”はカジュアルでユーモアのある口語表現としてよく用いられています。
ここでは“on the tip of my tongue”をうまく使いこなせるように意味と使い方を紹介します。
”on the tip of my tongue”の意味
“on the tip of my tongue”は字義的には「舌先にある」です。
日本語の慣用表現にすると「喉から出かかっている」に相当します。
“on the tip of my tongue”は思い出せそうなのに思い出せないときに使う表現です。
“It’s on the tip of my tongue.”(喉まで出てきているのにな。)という慣用表現で使うこともよくあります。
日本と英語圏での文化の違いで「舌」か「喉」のどこまで言いたいことが出てきているかが異なっている点を頭に入れておきましょう。
“It’s coming out from my throat.”と「喉まで出かかっている」を直訳しても英語圏の人には通じないので注意が必要です。
”on the tip of my tongue”の使い方
“on the tip of my tongue”はいろいろな使い方ができます。
英会話の中での使い方を具体例で見ておきましょう。
<パターン1>
Whose movie is this?
(これは誰の監督映画でしたか?)
His name is on the tip of my tongue, but I can’t remember.
(喉まで出かかっているんだけど思い出せないな。)
<パターン2>
Did you remember what she said?
(彼女が何を言ったか覚えているかい?)
No. The words are on the tip of my tongue, though.
(いえ、喉まで出かかっているんだがなあ。)
”to name a few”のよくある質問
Q. “on the tip of my tongue”は他の表現に言い換えられますか。
少しニュアンスは変わりますが、他の表現に言い換えることは可能です。
例えば、以下のような表現を使うことができます。
Her words slipped from my mind.(彼女の言葉が頭から抜けてしまって思い出せないよ。)
“on the tip of my tongue”を使う場合に比べると、すっかり忘れてしまっている印象を与えるのが”slip from one’s mind”です。
ただ、以下のように言葉を添えると“on the tip of my tongue”と同じニュアンスになります。
But I’m sure I can remember them.(思い出せそうなのは確かなんだ。)
「思い出せそうな状況だけれど忘れている」というニュアンスになるので、“on the tip of my tongue”とほぼ同義です。
このような形で状況に応じた言い換えをするとワンランク上のコミュニケーションができます。
Q. “on the tip of my tongue”は口語でしか使用しませんか?
一般的には口語表現ですが、カジュアルな文章や小説などでは“on the tip of my tongue”が使われています。
レポートや評論などを書いているときには思い出せなかったら調べるのが当然なので、“on the tip of my tongue”を使うシーンがほとんどありません。
SNSやブログなどでリアルな様子を読み手に理解してもらうために“on the tip of my tongue”を使用することはよくあります。
”on the tip of my tongue”を上手に使いこなそう!
“on the tip of my tongue”は喉まで出かかっているのに思い出せない状況を示す口語表現です。
口語でしか使わないというわけではありませんが、カジュアルシーンで使用するのが一般的になっています。
日本と英語圏の文化の違いがわかるフレーズという点でもおもしろいでしょう。
ユーモアがあって相手に好印象を与えやすい表現なので、ぜひ日常英会話で“on the tip of my tongue”を使ってみてください。