- 英検は受けたことあるけど、TOEICはテストの内容もぜんぜん違うの?
- TOEICと英検は、どう使い分けたらいいの?
- TOEICと英検の勉強方法の違いを知りたい!
そんなお悩みを解決します!
この記事では、TOEICと英検の違いについて解説していきます。
これから英語の検定試験を受けようと思っているあなたは、どちらを受けるか決める際に参考にしてみてくださいね!
また、おすすめの学習方法もご紹介します!
TOEICの点数と英検の換算表
まず気になるのは、英検とTOEIC、実力はどのように対応しているか?という点ですよね。
ここでは、CEFRという英語運用能力を測る国際指標から、だいたいの目安をお伝えします。
英検 | TOEIC |
---|---|
英検1級 | TOEIC970~ |
英検準1級 | TOEIC820~ |
英検2級 | TOEIC600~ |
英検準2級 | TOEIC500~ |
英検3級 | TOEIC300~ |
TOEICと英検の目的の違い
英検とTOEICは、大きく次のような違いがあります。
- TOEICはビジネス向け
- 英検は学生向け
順に説明します。
TOEICはビジネス向けの試験
TOEICはコミュニケーションに必要な英語力を判断するための世界共通の試験です。
開発元は、米国ニュージャージー州に拠点があるETSという団体です。ETSはTOEICのほか、TOEFLやSAT(全米大学入学共通試験)も開発しています。
主にビジネスパーソンに向けて作られた問題なので、内容もビジネスに関することが多くなっています。
TOEICは企業で英語力を求められる際に基準されたり、就職試験の際に参考されたりといった使い方をされています。
英検は学生向けの試験
対して英検はと言うと、正式名称は実用英語技能検定®といい、文部科学省が後援している日本独自の検定試験です。そもそも日本の英語教育において、英語の運用技能を測る指標として生まれました。
実力の目安も、日本の学校教育のレベルに応じたものとなっています。
英検 | 学習レベル |
---|---|
5級 | 中学初級程度 |
4級 | 中学中級程度 |
3級 | 中学卒業程度 |
準2級 | 高校中級程度 |
2級 | 高校卒業程度 |
準1級 | 大学中級程度 |
1級 | 大学卒業程度 |
だから、英検でレベルの高い級に合格していると、内申点が良くなったり、大学の試験が一部免除になったりすることがあるんだね!
そもそも目的が全然違う
TOEICと英検。開発団体も、試験の目的も、まったく異なっているということがご理解いただけたと思います。
チェックポイント
TOEICは国際的なコミュニケーション能力を測るための試験
英検は学校教育における英語が身についているかどうかを測る試験
私も調べるまでははっきりとは知りませんでした・・・。
TOEICと英検のテストの違い
次に、難易度や受かりやすさにどのような違いがあるのか見ていきましょう。
具体的には次の3点になります。
- ライティングとスピーキング試験の有無
- 単語の難易度
- 結果の出方(合否かスコアか)
英検にはライティングとスピーキング(面接)がある
実力の対比表を見るかぎり、「TOEIC950点持っていれば、英検1級に受かる」と言うことになります。
しかし実際には、TOEIC950点保持者であっても、何の対策もなしに英検1級に合格することはまず無理です。
前述したように、ライティングとスピーキングの能力がTOEICでは問われないので、純ジャパでTOEIC用の対策しかしてこなかった人の場合、英検では撃沈必須です。4技能対策をしないことには、英検1級には手も足も出ないということになります。
単語の難易度も英検が上
TOEICの目的としては「日常的なコミュニケーション能力をはかる」という前提がありましたね。そのため出てくる単語も、日常生活で使われるものが多くなります。
対して英検では、学術的な分野での英語運用能力も測られることになりますので、なんともマニアックな、見たことのない単語が多数出現します。アカデミックな内容なので、意識的に試験対策をしないことには頭に入ってこないような単語が頻出するのです。
したがいまして、単語の難易度も「TOEICより英検が上」ということになります。
英検は合否がある
また、試験の性質として
- TOEICは結果がスコアで出る
- 英検は結果が合否で出る
という点も大きいですよね。
たとえば仮に600点が合格ラインだったとします。
すると、TOEICの場合は合格ラインに届かなかったとしても580点、という結果が出てきます。惜しかった、という感じです。
ショック少ないですよね。
対して英検の場合は、仮に合格ラインが600点で、580点という結果だった場合、「はい、不合格!」となります。10点だろうが580点だろうが、同じ「不合格」という結果です。
ショックが大きいです
このことから、英検は「大雑把な結果しかわからない」という解釈もできます。
たとえば、準1級を持っていた人がいたとしても、その人の実力はぎりぎり準1級で、実は2級に近いのか、はたまた1級に近い英語力なのか、「準1級」という結果だけでは判断できないのです。
その点、TOEICはかなり細かく刻んでスコアが出ますので、実力が客観的にわかりやすいということにもなります。
(実際はTOEICでも振れ幅はありますが・・・。)
TOEICと英検の勉強方法の違い
テストの性質の違いからお分かりいただけたと思いますが、英検とTOEICでは、対策も大きく変える必要があります。
- TOEICは対策として、ニュースや映画など活きた英語に触れ続けるのが良い
- 英検はスピーキング・ライティングの対策をしっかり行い、英検用の単語帳にも取り組む必要あり
英検はTOEICより難易度が高く、範囲も広いので、試験を意識して学習に取り組む必要があります。
具体的にはオンライン英会話などでスピーキング・ライティングの対策を行うことと、英検用の単語をひたすら覚える、ということです。
TOEICと英検どちらも同じ英語の試験!だから基礎は一緒です
TOEICと英検。どちらの試験を受けるにしても、英語に触れ続けるのは前提条件です。
そして同じ英語を扱う試験ですから、スタートから全く違うわけではありません。
基礎英語(中学・高校までの文法)を完璧にするまでは共通です。
英検用に対策が必要になってくるのは、本格的なスピーキングテストが始まる2級以降です。
それまではTOEICも英検も同じ学習方法で大丈夫です!
TOEICの点数に関するよくある質問
TOEICで点数が取れなくて悩んでいます。どうすればいいですか?
学習をしていても点数がとれなくて悩んでしまう人も多いです。
そういう人は、勉強方法を変えてみるのも手です。おすすめの勉強法については「TOEICで点数が取れない人の特徴3選!」という記事で紹介しているので、参考にどうぞ。
TOEICの点数が一定以上にあがりません、どうすればいいですか?
TOEICスコアが500〜600点くらいで、停滞する人が多いです。
ただ、そこで学習の継続が途切れたり、学習の質が落ちてしまうと、より伸びなくなってしまいます。「TOEICの点数が600点から上がらない理由と3つの対策!」という記事で対策を紹介しているので、参考にどうぞ。
TOEICと英検は何が違うの?
それぞれ目的が違います。TOEICはビジネス向け、英検は学生向けです。
英検2級でTOEIC600点が目安となります。詳細は「TOEICの点数と英検を比較(換算表付き)」という記事で紹介しているので、参考にどうぞ。
TOEICの点数配分の仕組みはどうなっていますか?
TOEICはリスニング495点、リーディング495点の990点満点となっています。じつは単純な加点式ではなく、受験者全体の偏差により統計的処理をしてスコアが算出されています。
つまり、偏差値のようなものです!詳しくは「TOEIC点数配分の仕組み」という記事で紹介しているので、参考にどうぞ。
TOEIC満点は何点ですか?どれくらいすごいですか?
TOEICの満点取得者が何人いるか正確な数は不明ですが、全体の0.01%〜0.3%ぐらいと予想されています。
TOEIC満点を取るメリットや、満点を取るための勉強法については「TOEIC満点の難易度は?」という記事で紹介しているので、参考にどうぞ。
TOEICの平均点は何点ですか?
TOEICの平均点は学生なのか?社会人なのか?また、国によっても違います。日本の平均点は531点となっています。
大学生や社会人や他の国の平均点については「TOEICの平均点が上がってるって本当?学生・社会人・国別に分析」という記事で紹介しているので、参考にどうぞ。
大学生のTOEICの点数の平均は?
大学生の平均点数は600点くらいです。就活でアピールできるのは700点が目安となります。業界毎によって異なり、人気の商社では850点以上が求められます。
詳しくは「大学生のTOEICの点数の平均は?就活で有利な700点を目指そう!」という記事で紹介しているので、参考にどうぞ。
TOEICの点数が低いのですが、どうすればいいですか?
TOEICの点数が低くても落ち込む必要はありません。なぜなら、TOEICの点数が本当の英語の実力とは限らないからです。詳しくは「TOEICの点数は何点だと低い?」という記事で紹介しているので、参考にどうぞ。
TOEICの点数別の英語学習方法を教えてください
TOEICは点数毎に学習方法が変わってきます。TOEIC300点台から930点までアップした学習方法については「TOEICの点数・スコア毎の英語学習方法」という記事で紹介しているので、参考にどうぞ。
TOEICの点数が下がった原因は何でしょうか?
英語の学習を続けていても、TOEICの点数が下がってしまうことはあります!なぜなら、TOEICは英語力以外の要素(体力・時間配分・集中力)が、点数に直結するからです。詳しくは「TOEICの点数が下がってへこんでいるあなたへ!」という記事で紹介しているので参考にどうぞ。
TOEICにおすすめの参考書を教えてください
本屋さんに行くと、TOEIC関連の参考書が大量にあって、どれを選べば良いかわからないですよね。
社会人になってから英語学習を始めて、今まで英語学習のために10万円以上の書籍を購入した私がおすすめする参考書について「英語嫌いにおすすめのTOEIC参考書」という記事で紹介しているので、参考にどうぞ。
TOEICの学習には継続が大事
TOEICにしても英検にしても、英語力を武器にするほどの結果を残すためには、たくさんの学習時間が必要です。
一度決意して学習を始めても、継続することが難しく挫折してしまった・・・という経験がある方も多いのではないでしょうか。
英語の学習を一人で続けるのは本当に大変。
英検に必要なスピーキングやライティングに関しては、本当に独学が難しいなと私も感じています。
チェックポイント
そんなときにぜひご検討いただきたいのが英語コーチングです。
英語コーチングとは、あなたに専任のトレーナーがついて、英語学習に並走してくれるサービスのことです。
- 学習の進捗を共有してアドバイスをくれる
- 科学的根拠に基づいて必要な学習について教えてくれる
- 時には私生活の時間の使い方についても教えてくれる
一日数時間ミッチリと集中して学習する環境を整えてもらえるので、短期間でTOEICのスコアアップが可能です!
今まで取り組んだことのない勉強を始める際にはどうしても、何をしてよいかわからなくなりがちですが、トレーナーが一緒に学習メニューを考えてくれますので、目的に向かって効率よく学習を進めることができます。
TOEICと英検は目的によって使い分けよう!
今回は、TOEICと英検の違いについてさまざまな角度から分析してみました。
- TOEICはビジネス英語の運用能力を測る国際的な試験
- 英検はアカデミックな英語運用能力を測る日本独自の試験
- 4技能の能力を求められるため、英検のほうが難易度は上
- TOEICと英検、ある程度のレベルになると対策は違うが、基礎学習は同じ
- 学習継続のためには英語コーチングがおすすめ!
どちらを受けるのが良いか、目的に応じて考えてみてくださいね!
さいごに1つだけ、TOEICのスコアアップを目指す人が絶対に試した方がよい教材をお伝えします。
TOEICのスコアアップのためには、毎日の継続した学習が欠かせません。 そして、Listening、Readingどちらもバランスよく学習する必要があります。
そうはいっても、仕事も忙しいし毎日英語学習を続けるのは大変という方も多いのではないでしょうか。
そんな方に朗報です!
スタディサプリEnglishのTOEIC講座」なら、700万人に英語を教えた関正生先生の授業がスマホでどこでも受けられます!
しかも料金は月々たったの2,480円(税込)※12ヶ月パック
1日あたり、たったの83円です。
ちなみに、TOEICの公式問題集は3,300円なので圧倒的にお得です!
- 忙しくて、まとまった学習時間がとれない
- TOEICの勉強を始めたいが、何から手をつければいいかわからない
- 英会話は後回しでいいから、とにかくTOEICの点数が欲しい
- なるべく英語学習にかかる費用は抑えたい
さらに、7日間はお試し入会できるので自分に合わなかったら即解約すれば料金は発生しません。
まずは無料体験をして、自分のスタイルに合うか確認しましょう!
7日間おためし無料
色んな英語教材を探して時間を使うくらいなら、今日からスタサプを1日5分はじめる方がコスパ良いです。(体験談)